SBI証券の為替手数料節約!住信SBIネット銀行の両替方法を解説

SBI証券で米国株や米国ETFを買付する場合の決済手段として、「円貨決済」と「外貨決済」の2種類があり、「外貨決済」を利用して買付する場合、事前にSBI証券口座に米ドルを用意する必要があります。
SBI証券で日本円から米ドルに替える方法では、1ドルあたり片道25銭が為替手数料が発生しますが、この方法以外にも日本円から米ドルに替える方法があり、為替手数料を安くすることができます。
この記事では、SBI証券で為替手数料を安くする方法と手順について紹介します。
なお、SBI証券を利用した米国株・ETFの買付方法の具体的な手順については、以下の記事で紹介しています。
・米国株・ETFにオススメなSBI証券!買付方法の手順を詳細解説
SBI証券の為替手数料を安くする方法
SBI証券の口座に入金して日本円から米ドルに替える場合、1ドルあたり片道25銭の為替手数料が発生します。
しかし、SBI証券では、上記以外に以下のような方法で日本円から米ドルに替えることができます。
- 住信SBIネット銀行で日本円から米ドルに両替
- 外貨即時決済サービスで住信SBIネット銀行からSBI証券へ米ドルを入金
住信SBIネット銀行では、外貨普通預金で日本円から米ドルに替える場合、1ドルあたり片道4銭の為替手数料ですみます。
例えば、為替レートが110円/USDの時に1,000ドル買付する場合、為替手数料は以下のようになります。
- SBI証券:1,000ドル×110.25円/USD=110,250円
- 住信SBIネット銀行:1,000ドル×110.04円/USD=110,040円
そのため、SBI証券よりも住信SBIネット銀行で日本円から米ドルに替えるほうが、為替手数料を安くすることができます。
また、住信SBIネット銀行には外貨積立があり、このサービスを利用して日本円から米ドルに替える場合、1ドルあたり片道2銭の為替手数料になります。
外貨積立とは、買付頻度や金額を予め設定して、外貨普通預金を自動で買付けるサービスです。購入上限レートを設定すれば、想定以上の円安時は購入を見送ることもできます。
なお、この方法を利用する場合、住信SBIネット銀行の口座開設が必要となります。
住信SBIネット銀行の特徴については、以下の記事で紹介しています。
・住信SBIネット銀行とは?特徴やメリットについて解説します
住信SBIネット銀行での外貨買付方法
住信SBIネット銀行で日本円から米ドルに替えるには、「外貨普通預金」と「外貨積立」の2つの方法があり、それぞれの買付方法について、手順を紹介していきます。
外貨普通預金
外貨普通預金で日本円から米ドルに替えるには、以下の手順を行います。
STEP1:外貨普通預金を開く
住信SBIネット銀行にログイン後、「外貨普通預金」をクリックします。
STEP2:米ドル/円の買付画面を開く
外貨普通預金ページの真ん中あたりにある米ドル/円の「買付」をクリックします。
STEP3:米ドル/円の買付
「出金口座」、「入金口座」、「注文方法」、「買付金額」を指定し、WEB取引パスワードを入力後、「確認する」をクリックします。注文方法は、「リアルタイム」以外に「指値注文」、「複合指値(IFD)」、「複合指値(OCO)」があり、これらを指定した場合、「注文レート」と「有効期限」も指定します。
STEP4:注文確認
注文方法を「リアルタイム」に指定した場合は、10秒以内に「確定する」をクリックします。10秒以内に「確定する」をクリックできなかった場合、右上の「更新」をクリックすると為替レートが更新され、10秒のカウントが再度開始されます。その他の注文方法を指定した場合は、注文内容を確認し、「確定する」をクリックします。
STEP5:注文完了
以下の画面が表示されれば、注文完了となります。「リアルタイム」以外の注文方法の場合、注文レートになると自動的に約定されます。
外貨積立
外貨積立で日本円から米ドルに替えるには、以下の手順を行います。
STEP1:外貨普通預金を開く
住信SBIネット銀行にログイン後、「外貨普通預金」をクリックします。
STEP2:外貨積立を開く
外貨普通預金画面の左メニューにある「外貨積立」をクリックします。
STEP3:外貨積立の申込み
外貨積立ページの真ん中あたりにある「お申込み」をクリックします。
STEP4:外貨積立の設定
「買付通貨」、「1回あたりの買付金額」、「買付頻度」を指定し、「確認する」をクリックします。買付頻度は、「毎日」、「毎週」、「毎月」の指定が可能です。「毎週」の場合、月~金で買付曜日を指定し、「毎月」の場合、1日~31日で買付日付を指定します。
STEP5:申込確認
注文内容を確認し、WEB取引パスワードを入力後、「確定する」をクリックします。
STEP6:申込完了
以下の画面が表示されれば、申込みが完了となります。
外貨積立の利用時には、以下のような注意事項があります。
- 申込みは通貨あたり最大5契約まで(一時停止中の契約を含む)
- 買付予定日の4:00から8:30までの申込みは、次回買付日予定日から買付実行
- 買付頻度で「毎日」を指定した場合、為替休業日の買付は行われません
- 買付頻度で「毎月」を指定した場合、指定日が為替休業日の時は、指定日の翌営業日に買付が行われます。
なお、外貨積立では、概ね指定日の8時40分~45分付近で約定されます。
住信SBIネット銀行からSBI証券への外貨入金方法
住信SBIネット銀行で日本円から米ドルに替えた後は、外貨即時決済サービスを利用して住信SBIネット銀行からSBI証券へ米ドルを入金します。
外貨即時決済サービスとは、住信SBIネット銀行の外貨普通預金からSBI証券の外貨建口座に入金・出金ができるサービスです。
入出金手数料は無料で、SBI証券に入金後は買付余力に即時に反映されます。
外貨即時決済サービスによる入金は、SBI証券の総合口座から入金指示を行います。
STEP1:振込指示
SBI証券にログイン後、「入出金・振替」、「外貨入出金」の順に選択します。次に、通貨で米ドルを選択し、「振込金額」とSBI証券の「取引パスワード」を入力後、「振込指示確認」をクリックします。
STEP2:振込指示確認
振込指示の内容を確認し、「振込指示」をクリックします。
STEP3:住信SBIネット銀行の即時決済サービスログイン
住信SBIネット銀行の即時決済サービスログイン画面が表示されるので、「住信SBIネット銀行」を選択し、住信SBIネット銀行の「ユーザネーム」と「WEBログインパスワード」を入力し、「ログイン」をクリックします。SBI証券のログイン情報や住信SBIネット銀行のWEB取引パスワードではないので間違えないようにしましょう。
STEP4:即時決済サービス確認
即時決済サービスの内容を確認し、確認事項にチェックを入れます。次に、住信SBIネット銀行のWEB取引パスワードを入力し、「確定する」をクリックします。
STEP5:即時決済サービスによる入金完了
以下の画面が表示されれば、即時決済サービスによる入金が完了となります。
まとめ
この記事では、SBI証券で為替手数料を安くする方法と手順について紹介してきました。
今回紹介した方法は、SBI証券で日本円から米ドルに替えるよりも手間がかかるというデメリットはありますが、為替手数料を安くできるというメリットがあります。
買付金額が少額のうちは、為替手数料の差は微々たるものですが、買付金額が大きくなると為替手数料の差も大きくなります。
SBI証券で米国株や米国ETFを外貨決済で買付していて、為替手数料を抑えたい方は、今回紹介した方法を利用してみてはいかがでしょうか。