三井住友カードナンバーレス(NL)の特徴やメリット・デメリットとは?

三井住友カード ナンバーレスは、2021年2月1日から発行開始された新しいクレジットカードです。
「ナンバーレス」という名前の通り、カード券面にカード番号などの記載がないのが大きな特徴ですが、その他にも「年会費永年無料」などの特徴もある魅力的なクレジットカードです。
この記事では、三井住友カード ナンバーレス(NL)の特徴やメリット・デメリットについて紹介します。
三井住友カード ナンバーレスの基本情報
三井住友カード ナンバーレスの基本情報は、以下のようになります。
- 年会費:無料
- 利用可能額:最高100万円
- ポイント還元率:0.5%(200円につき1ポイント)
- ポイント:Vポイント
- ブランド:VISA/MasterCard
- 付帯サービス:家族カード/ETCカード
- 付帯保険:海外旅行傷害保険
家族カードは、利用回数や家族会員の人数に関わらず、年会費が永年無料となります。
また、ETCカードも年会費が無料ですが、入会翌年度以降、前年度に一度もETCカードの利用がないと、年会費550円(税込)が発生します。
さらに、海外旅行傷害保険も付帯されており、旅行代金などをこのカードで決済すると最高2,000万円の海外旅行傷害保険が適用されます。
なお、ショッピング補償は付帯されていないので、注意が必要です。
ポイント還元率
三井住友カード ナンバーレスは、カードの利用金額に応じてポイント還元され、還元されるポイントは「Vポイント」となります。
0.5%ポイント還元
三井住友カード ナンバーレスでは、カードの利用金額「200円(税込)につき1ポイント」がポイント還元されます(0.5%ポイント還元)。
還元されるポイントの付与日は、毎月の支払日により異なり、以下のようになります。
- 支払日が10日:支払月の前月25日頃に付与
- 支払日が26日:支払月の当月10日頃に付与
また、国民年金保険料や電子マネーへのチャージなど、一部ポイント還元対象外となるものがあります。
ポイント還元対象外については、「Vポイントとは」で確認できます。
コンビニ3社・マクドナルドで還元率5%
コンビニ3社(セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート)、とマクドナルドで三井住友カード ナンバーレスを利用するとポイント還元率が最大5%になります。
上記店舗で利用すると、通常のポイント(200円につき0.5%)に加えて、利用金額200円につき+2%ポイント(加算ポイント1)が還元されます。さらに、支払にVisaタッチ決済・Mastercardコンタクトレスを利用すると、利用金額200円につき+2.5ポイント(加算ポイント2)が還元されます。
加算ポイント1と加算ポイント2の付与時期は異なり、どちらも通常ポイントとは別にポイント履歴照会画面に表示されます。
【加算ポイント1(+2%ポイント還元)】
加算ポイント1については、利用金額200円につき+2%がポイント還元されます。
ポイントの合算集計や付与時期は、選択した支払日により異なり、以下のようになります。
- 支払日が10日:前々月16日~前月15日までの利用金額が合算集計、支払月の前月25日頃に付与
- 支払日が26日:前月の1日~末日までの利用金額が合算集計、支払月の当月10日頃に付与
また、加算ポイント1は、「集計単位(1)」と「集計単位(2)」の2パターンがあり、集計単位(1)と集計単位(2)は、合算して集計されないので注意が必要です。
詳細については、「いつもの利用でポイント最大5%還元!」のポイント加算の計算方法で確認できます。
【加算ポイント2(+2.5%ポイント還元)】
加算ポイント2については、利用金額200円につき+2.5%がポイント還元されます。
ポイントは、毎月1日~末日までの利用金額が合算して集計され、カード利用代金請求月から2ヵ月以内に付与されます。
選んだお店でポイント+0.5%
対象店舗から3つお店を選んで登録すると、通常のポイント(200円につき0.5%)に加えて、利用金額200円につき+0.5%が還元されます。
対象店舗には、コンビニ・スーパー・ドラッグストア・ファストフード・カフェなど(約60店舗)があります。
このサービスを利用するには、事前にサイト上で店舗を選択し、登録する必要があります(最大3つまで)。なお、一度登録した店舗は90日間は変更ができないので注意が必要です(登録当日の23時59分までは変更可能)。
また、付与される加算ポイントは、通常ポイントとは別にポイント履歴照会画面に表示されます。
ポイントUPモール
三井住友カードでは、「ポイントUPモール」というを運営しています。
「ポイントUPモール」を経由して、Amazonや楽天市場などのネットショップを利用すると、還元率が0.5%以上アップ(条件あり)します。
使い道が豊富なVポイント
三井住友カード ナンバーレスの利用で貯まるVポイントは、使い道が豊富といった特徴があります。
具体的なVポイントの使い道には、以下のようなものがあります。
- Vポイントアプリにチャージ
- 支払金額にキャッシュバック
- 他社ポイントへ交換
Vポイントアプリにチャージ
Vポイントは、スマホアプリ「Vポイント」にチャージして、店舗(Visaのタッチ決済対応加盟店、iD対応加盟店)での買い物やネットショッピングで1ポイント=1円として利用できます。
スマホアプリ「Vポイント」の利用には、専用スマホアプリが必要となります。
支払金額にキャッシュバック
Vポイントは、クレジットカードの支払金額に充当できる「キャッシュバック」サービスにも利用できます。
「キャッシュバック」サービスは、2021年3月1日から開始され、Vポイントを1ポイント=1円としてクレジットカードの支払金額に充当可能です。
注意点として、キャッシュバック繰越残高の有効期限は3ヶ月間で、有効期限後は失効します。
オンラインギフトカードや他社ポイントへ交換
Vポイントは、「Vポイント」アプリへのチャージや「キャッシュバック」サービスでの利用以外にも、オンラインギフトカードや他社ポイントへ交換できます。
交換可能なオンラインギフトカードや他社ポイントの例として、以下のようなものがあります。
- Amazonギフト券
- App Stores & iTunesギフトカード
- Google Playギフトコード
- nanacoポイント
- 楽天ポイント
- Tポイント
- dポイント
- Pontaポイント
- PeX
- Gポイント
上記の交換先では、それぞれ交換レートが設定されており、1ポイント=1円分とならない交換先もあります。
安心・安全のナンバーレス
三井住友カード ナンバーレスの大きな特徴として、クレジットカードにカード番号や有効期限、セキュリティコードの記載がありません。
そのため、他人にカード番号を盗み見される心配がなく安心して利用できます。
また、ネットショッピングでカード番号などの情報が必要な際は、Vpassアプリからカード番号などの情報を確認できます。
最短5分の即時発行
三井住友カード ナンバーレスの申込方法には、「即時発行」と「通常発行」の2種類があります。
即時発行による申込みでは、最短5分でクレジットカードが発行可能です。
オンライン申込みで必要事項を入力後、審査が行われます。審査完了後、電話認証とVpass登録を行うとカード番号などの情報が確認できるようになり、ネットショッピングなどでカードが利用可能となります。
クレジットカードの本体は、後日郵送されます。
即時発行の注意点として、即時発行受付時間内(9:00~19:30)の申込みが、即時発行の対象となります。
メリット
三井住友カード ナンバーレスには、以下のようなメリットがあります。
- 年会費が永年無料
- 安心・安全のナンバーレス
- コンビニ3社・マクドナルドで還元率5%
- クレジットカード支払金額にVポイントが充当可能
年会費が永年無料
メリットの1つ目は、「年会費が永年無料」な点です。
年会費が無料のクレジットカードには、条件付きのものが多くあります。
しかし、三井住友カード ナンバーレスでは、そのような条件はなく、年会費が永年無料のため、持っていても損がないカードといえます。
安心・安全のナンバーレス
メリットの2つ目は、「安心・安全のナンバーレス」です。
クレジットカードの券面に、カード番号・有効期限・セキュリティコードの記載がないため、他人から盗み見される心配がなく、安心して利用できます。
また、カードを紛失時には、Vpassアプリからクレジットカードの利用を一時停止できる「安心利用制限サービス」の機能もあるので、セキュリティ面での安心・安全といえます。
コンビニ3社・マクドナルドで還元率5%
メリットの3つ目は、「コンビニ3社・マクドナルドで還元率5%」です。
コンビニ3社(セブンイレブン・ファミリーマート・ローソン)やマクドナルドで利用すると、最大5%のポイント還元となります。
普段からコンビニやマクドナルドを利用する方は、ポイントが貯まりやすくなります。
クレジットカード支払金額にVポイントが充当可能
メリットの4つ目は、「クレジットカード支払金額にVポイントが充当可能」な点です。
クレジットカードの支払金額にVポイントを充当することで、銀行口座からの引落金額が減らすことができ、節約や貯金の大きな助けとなります。
デメリット
一方で、三井住友カード ナンバーレスには、以下のようなデメリットがあります。
- 通常のポイント還元率が0.5%
- ショッピング補償がない
通常のポイント還元率が0.5%
デメリットの1つ目は、「通常のポイント還元率が0.5%」である点です。
三井住友カード ナンバーレスでは、基本的にカード利用金額200円(税込)につき1ポイントが還元されます(ポイント還元率0.5%)。
楽天カードやau PAYカードは、通常のカード利用でポイント還元率1%のため、これらと比較するとポイント還元率が悪いです。
楽天カードやau PAYカードの特徴については、以下の記事で紹介しています。
・人気No1のクレジットカード!楽天カードの特徴を解説します
・ポイント高還元率のau PAYカード!特徴やメリット・デメリットとは?
ショッピング補償がない
デメリットの2つ目は、「ショッピング補償がない」点です。
三井住友カード ナンバーレスには、海外旅行傷害保険は付帯されていますが、ショッピング補償は付帯されていません。
そのため、ショッピング補償が付帯されているクレジットカードを利用したい方には、おすすめできません。
なお、年会費が1,375円(税込)の三井住友カードには、ショッピング補償として年間100万円までの「お買物安心保険」が付いています。
まとめ
この記事では、三井住友カード ナンバーレス(NL)の特徴やメリット・デメリットについて紹介してきました。
三井住友カード ナンバーレスは、年会費が永年無料やカード番号などの記載がないナンバーレスといった大きな特徴があります。
上記以外にも、コンビニ3社・マクドナルドでのポイント還元率が最大5%やクレジットカード支払金額にVポイントが充当可能などの特徴もあり、Vポイントを貯めたり使ったりする方にはおすすめなカードです。
一方で、通常のポイント還元率が0.5%であり、楽天カードやau PAYカードと比べるとポイント還元率が悪いというデメリットもあります。
クレジットカードには、各社メリット・デメリットがあるので、利用用途や自分の生活スタイルに合わせて選択することが重要です。